• HOME
  • BLOG
  • メールが届かない?DKIM設定ミスが原因かも!仕組みと解決策を解説

メールが届かない?DKIM設定ミスが原因かも!仕組みと解決策を解説

更新日:2025.03.08 / 投稿日:2025.03.03 コラム
メールを送る画像

「送ったはずのメールが届かない?迷惑メールフォルダに入る?」

企業のメールで重要なやり取りをしているのに、相手に届かない、または迷惑メール扱いされてしまうケースが増えています。その原因の一つが、DKIM(DomainKeys Identified Mail)の設定ミスや未設定です。

特に、GmailやOutlookなどの主要なメールプロバイダーは、なりすましメール対策としてDKIMの有無をチェックすることが一般的になっています。そのため、適切な設定を行っていないと、正規のメールであっても迷惑メールフォルダに振り分けられたり、最悪の場合受信拒否されてしまう可能性があります。

本記事では、DKIMの仕組みと適切な設定方法について詳しく解説し、企業のメール運用の信頼性を高める方法を紹介します。

DKIMとは?

DKIM(DomainKeys Identified Mail)とは

DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、送信メールに電子署名を付与し、受信者側でその署名を検証することで、メールの改ざんを防ぐ仕組みです。

この技術の目的は、メールが送信者のドメインから正しく送られてきたことを証明し、途中で改ざんされていないことを保証することです。メールのヘッダーに暗号署名が埋め込まれ、受信サーバーがこの署名を検証することで、信頼できる送信元かどうかを判断します。

SPF・DMARCとの違い

認証技術役割
SPF(Sender Policy Framework)送信元IPアドレスの認証を行い、許可されていないサーバーからのメール送信を防ぐ
DKIM(DomainKeys Identified Mail)メール内容が改ざんされていないことを保証し、送信元の正当性を証明する
DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)SPF・DKIMを統合し、ポリシーを適用して受信者側のメール処理ルールを決める

SPFは送信元のIPアドレスをチェックし、DKIMはメールの内容をチェックするという違いがあります。そして、DMARCはそれらの認証技術を統合し、認証に失敗したメールをどのように扱うかを決めるルールを提供します。

これらを適切に組み合わせて設定することで、メールの信頼性を高めることができます。

DKIM設定ミスが引き起こす問題

メールが届かない、もしくは迷惑メールフォルダに入る

DKIMが正しく設定されていない場合、受信側のメールサーバーは署名のないメールを「なりすましメール」または「疑わしいメール」と判断する可能性があります。特に、GmailやOutlookなどの主要なメールプロバイダーでは、DKIM署名のないメールはスパム判定されやすくなります。

例えば、営業メールや契約関連の重要なメールが相手に届かない場合、ビジネスチャンスの損失につながる可能性があります。また、顧客や取引先とのやり取りがスムーズに進まなくなると、信用を失うリスクもあります。

DMARCポリシーによってメールが拒否される

DMARCポリシーが厳しく設定されている場合、SPFまたはDKIMのいずれかが正しく設定されていないと、メールが完全に拒否されることがあります。特に p=reject のポリシーが適用されているドメインでは、不正と判断されたメールは即座にブロックされ、受信者に届かなくなります。

このような問題を防ぐためには、DKIMを適切に設定し、メールの信頼性を確保することが重要です。

DKIM設定を確認・修正する方法

① DKIM設定の確認

まず、DNSレコード(TXTレコード)にDKIMキーが正しく登録されているか確認しましょう。

確認方法

  • コマンドラインを使用したチェック:nslookup -type=TXT default._domainkey.example.com dig TXT default._domainkey.example.com
  • Gmailの「メールのソースを表示」機能を使用し、DKIM-Signature ヘッダーを確認
  • 受信メールのヘッダー情報を解析し、DKIM認証が通っているかチェック

② DNSにDKIMレコードを追加・修正

メールサーバー提供会社が発行する公開鍵をDNSに登録します。

例(TXTレコード)

default._domainkey.example.com IN TXT "v=DKIM1; k=rsa; p=MIGfMA0GCSq..."

設定後、DNSの伝播を確認(最大48時間かかる場合あり)。

③ DKIMのテスト

DKIM設定が正しく適用されているかを確認するために、以下のオンラインツールを使用できます。

また、送信メールのヘッダーをチェックし、Authentication-Resultsdkim=pass があるかを確認しましょう。

DKIM関連のメール到達率改善策

SPF・DMARCの適切な設定

  • SPFレコードが送信サーバーを正しく指定しているかを確認
  • DMARCポリシーを p=none から徐々に p=quarantinep=reject に変更

メール送信時のIP信頼性向上

  • 共有サーバーの利用は避け、専用IPアドレスを使用
  • メール送信サービス(SendGrid、Amazon SES、Postmark など)を活用

定期的な設定の見直し

  • DNS変更やサーバー移行時にDKIMの設定をチェック
  • DMARCレポートを定期的に確認し、不審なメール送信を防ぐ

まとめ

DKIMを適切に設定し、メールの信頼性を高めることで、取引先や顧客との円滑なコミュニケーションを実現しましょう!

Contact問い合わせ

WEBに関わるお悩みは
何でもご相談ください。
御社にとって最善の対応を
ご提案いたします。

WEBサイト制作はもちろん、WEBプロモーションやセキュリティー対策、WEBアク
セシビリティなど専門性の高い領域も、その分野のエキスパートが対応させていただきます。

Related articles 関連する記事